ガヤガヤ。



「どこから来られたんですか?」



「まぁ!ステキ〜!それで?それで?」



“うーん。何だか落ち着かないなぁ。やっぱり来るんじゃなかったわぁ。”



ここは、とあるパーティー会場。



今、フリータイムで好みの相手と楽しい会話を繰り広げている光景を壁にもたれ掛かって見ている沙弥はグッタリ。



『そんなに出会いがないなら、いっそパーティーとかに参加したら?』



彼氏ができないからどうしましょう?と悩んで打ち明けたら呆れ顔でハルに言われてしまった。

ハルの言葉に後押しされて申し込んだパーティーだったが気乗りしない。