『てか何でいっつもここで弁当を食べるの?』


うちの学校には、食堂と言う立派で便利な建物があると言うのに。


しかしこんな時はただをこねて、



『俺は学食なんか嫌いだ。』

と宣言してしまうのだ。


『全く……何で学食が嫌いなの?』


あの安さで上手いラーメンなんかそうそうないのに。


『……お前、知ってるだろ?

俺が給食、嫌いだったの。』



『……嫌いって言うか……


嫌いな物が出たら、嫌いだったんじゃない?』


『だからだ。


何でいっつも決まったメニューしか出てこないんだよ!!』

『好き嫌いがありすぎなあんたに言われたくはないでしょ?』


と至って冷静に弁当を食べるあたし。


その反応がムカついたのか、あいつは少し黙ってしまった。