僕はいつものように仕事に行く。
「行ってきま~す」
「行ってらっしゃいパパ~」
それが、、、子供達と話す最後の言葉だと夢にも思わず。
その日の事だった保育園に向かう美幸の車に、飲酒運転してきたトラックが後ろから、、、すごい衝撃だったんだろう。
僕が病院にかけつけた時もう洸輝はこの世にいなかった。
僕は病院でずっと泣いていた。
そんな時、追い討ちをかけるかのようにかいりの病室に呼ばれた。
「最善を尽くします」
そんな医者の言葉が、「もうかいりは助からない。」
そう言ってる様に聞こえた。
僕はかいりのそばにずっとついて泣いた。
もしかいりが死んだら美幸はどう思うだろう。
美幸は命に別状はないが、まだしゃべれる状態じゃない。
美幸のお腹には新しい命が、もうダメだ!そんな気持ちが頭をよぎる。
そんな時に医者から呼ばれる。
かいりが、、、
僕の頭は真っ白だ。
美幸に何て言おう。
絶対自分のせいにして落ち込むよな。
僕には落ち込んでいる暇はなかった。
話せるほど回復した美幸の病室へ向かう。
幸いお腹の子供は無事らしい。
でも正直そんな事よりかいりと洸輝の事を何て話そうか!
それしか僕の頭にはなかった。
病室についた「大丈夫」僕は美幸に声をかけた。
「子供達は!!」
僕は涙をこらえて美幸に「大丈夫子供達も頑張ってるからお前も頑張れ」
強く声をかける。
泣き崩れる美幸、僕は本当の事を言えなかった。