となりの席の上田くん。




「……………」

「……………」


この場に相応しくない
不思議な音が鳴り響き、
一瞬にして空気が凍りついた。



そう、犯人はもちろん
腹部に棲息していると思われる
腹の虫さんだ。

…ぶっちゃけ私のお腹がなった。


二人ともそのままの状態で
数秒間固まっていたけど、

さっきとは別の意味で
真っ赤になった私と
舜の目が合った瞬間、
舜はおもいっきり顔を背けて


「………そういえば
飯食ってなかったな。」

なんて肩を震わせながら言った。


……コイツぜってー笑ってる!!


ムカついて肩をバシバシ叩くと、
やっぱり笑いながら
私の手を避ける舜は

「悪かったって。
だから早く飯食い行こ。
俺、着替えてくるから
ちょっと待ってて。」

そう言って
奥の部屋に入って行った。




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