「あぁ! 確かお前と同じ学校で 歳も同じはずだ。 名前は――――…」 そこまで言ったところで 「待たせてすまなかったね。」 そう言って入ってきたのは グレーのスーツに身を 包んだダンディなおじ様と お着物を着た美人さんと ミルクチョコレートみたいな ダーツブラウンの髪の……… 髪の…………… 「う、上田くん…?」 「あ、隣の席の。」 ――――そう。 そこにいたのは 正真正銘、隣の席の 上田くんだった。 ・