急いで二人の後をついていくと、 女将さんがお座敷まで 案内してくれた。 本当にこんなところに 庶民が入っちゃって いいんだろうか…! って思うような お座敷にソワソワしていると 「奈子。」 お父さんに名前を呼ばれて ふとお父さんのほうを見ると、 さっきのごきげんの表情から 一変して、真剣な顔をしている。 「な、なに?お父さん。」 なんか 嫌な予感がする……… 「実は………」 ・