見た目不良な上田くんに ガンつけてしまって いたことに焦った私が 脳内でさっきの言い訳を 呟き始めた頃、 ずっと続いていた沈黙を 破ったのは、上田くんだった。 「……何かした?」 「へ…?」 ガンつけてんじゃねえよ、 とかそっち系のことを 言われると思ってた私は、 思いがけない普通の返答にびっくり。 「あ、いや、別に…」 黒髪にすればいいのにな と思ってました。 …とは言えず、 微妙な返事をしてしまった…。 .