「たっ、たいすけく…」 「え……!?」 赤くなる2人、 青くなるわたし、 不機嫌になる泰介。 「泰介!υ」 「弁当」 スッと差し出された手に、わたしは急いでカバンからお弁当をひっぱりだした。 そういえば、もうお昼だ。 泰介はわたしからお弁当を受け取ると、無言で中等部の方に戻っていった。 その背中越しにもわかるくらいに、泰介は怒っていた。 「‥‥‥」 2人は間近で見た生泰介に興奮して感動していた。 暗いのはわたしだけみたい。