◆◆◆ 「いーなぁ憂花わ!」 ここ最近、泰介とわたしが 幼なじみってことをどこからか知ったらしいユリの口癖。 「そこまでかなぁ?」 首をかしげるわたしに、ユリとナオミが真顔で食いつく。 「なんでわかんないの!?」 「そうだよっ、 泰介くんモテるんだよ!? みーんなカッコイイって 言ってるんだからね!?」 「そんなこと言われても‥‥ 泰介は昔から泰介だしさ」 「うらやましー!」 ムキになっちゃった。 『昔から』だなんて、今は一番言えない言葉だけど。