「でもまーくんって 他校の彼氏さんでしょ?」 ユリには中学から付き合ってるっていう彼氏さんがいる。 だけど高校はお互い遠くなってなかなか会えないらしい。 きっと久しぶりに会えるはず。 それを掃除のために棒にふる なんて‥‥‥っ。 そんなの可哀相! 「いーのいーの!泰介なら 彼女とでも帰るでしょ!」 「か、かのじょ!!??」 驚いてまたフリーズしたユリの背中を押して教室から出すと、ユリはとにかく急ぎらしく、 「ありがと~憂花! 今度なんかおごるから!」 って両手を合わせて走って行った。