チンッ……
エレベーターが三階で、止まった。
「さあ、こちらでございます。」
笑顔を絶やさない支配人さんに促されるまま、長い廊下を進んだ。
フカフカの絨毯。
流石、有名ホテル。
あたしの部屋のラグより、フカフカだった。
草履の裏から、感じるフンワリした感覚に癒される。
─はぁ、気持ちいい。
ほーって感心していたら……。
「こちらで、ございます。」
「「!?」」
支配人さんが立ち止まった前には、大きな扉が──
結婚式や、披露宴でも開くんかいっ!って言うぐらいの、観音開きの真っ白な分厚い感有りありの扉だった。
「「……………。」」
扉の横に
“須具利様お見合い会場”
の立て看が………。
「「………………。」」


