団☆乱ラン




リムジンの中は、快適で──



色々考えていたのが吹っ飛んでしまった。



異世界だった。



16歳で、庶民のあたしがこんなコト、覚えてしまって……



もう、現実には戻れないかも。



そう思った時──





「到着致しました。」




助手席からの、“執事さんみたいな服装の男性”の声で



現実へ引き戻された。