プップーッ─…‥
玄関の方から、車のクラクションが聞こえて
「あ、来た来た!!」
母さんがいそいそと玄関へ向かった。
「じや、“檸檬姫”行きましょうか?」
「……姫って……。」
スーツ姿の、カッコ良さ倍増の隆兄があたしに向かって、腕を組むように促した。
パシッ!!
「チョーシに、のるな?」
隆兄の腕を叩いて、一瞥するお姉ちゃん。
バチバチバチッ!!
と火花が散る。
「……もう、母さんに怒られるよ?……行くよ、隆兄。」
あたしは、先に玄関へと向かった。
「はーーーい♪」
るんるん声で返事をして、あたしの後に続く隆兄。
「檸檬!気をつけなよ?ソイツのバカうつらないようにね!!」
お姉ちゃんが後ろから叫んだ。
「バカって言う方が、バカなんですぅ!!」
隆兄も負けじと応戦しているけど……
小学生のケンカだな……
後ろからする 「ばか、ばか」の言い合う声に
─お見合い、大丈夫だろうか………?
あたしは、不安でいっぱいだった。


