あたしは
ノーだって言いたかった。
嫌だって
行きたくないって
でも、
言うことは許されない。
静くんが
大学───って。
爽くんが
アルション───って。
あたしの心が
二ノ宮くん───って。
答えは、イエス しか無かった。
オマケに
「ホテルでのお見合いなのよ?檸檬もきちっとして行かなきゃねぇ?」
母さんはニマッって笑ったんだ。
おかげであたしは、こんなカッコをして、隆兄とお見合いに行くコトになったんだ。
「もう、いっその事、檸檬もお見合いしとこうか?」
「「「「ダメだッ!!!」」」」
母さんのふざけた一言は速攻、却下された。


