ふと、隆兄が顔を上げて人だかりの端っこに立つあたしに気づいて、ニッコリ微笑んだ。 途端! 「いゃあぁぁぁぁ!!」 「ステキィィィィィ!!」 「抱いてぇぇぇぇぇ!!」 「……………。」 いや、あの…そりゃあ…カッコいいよ? でも、あの………なんか凄く圧倒されてしまう。 「…………。」 おもわず、踵を返して…… 「ぎ、牛乳忘れてた!」 わざとらしく呟いて、反対側の牛乳コーナーへ向かった。