「これ……」
「はい、チョコクロワッサンです。」
「これって…」
「はい、うちで一番人気なんですよ。」
「……………。」
爽くんは突然、二ノ宮くんに近づき、グワッシッと肩を掴むと
「ア、アルションの…だよね?」
「はい。」
「君んちって………」
「はい。アルションご存知なんですか?」
「!?」
爽くんの様子が一変した。
「ご、ご存知って……そりゃあもう、知ってるも何も……大好きなんだよぉぉぉぉぉぉぉ!!」
─!?爽くん?
「お、俺ここのパンもケーキも、全部、俺の中で100点満点なら、98点以上ばっかりなんだ!!…こ、こんな点数俺の中ではあり得ないんだ……それぐらい………」
興奮してワナワナと体が震えている。
「大好きなんだよぉ!!」
─!!そ、爽くん?
─────☆


