団☆乱ラン


「だって……寂しいじゃないか。一人娘の毬もいない。孫にだって会いたい時に会えないんじゃぞ……5人もいるのに…ワシらの事を知っとるのは1人しかおらんのじゃぞ。」



「…それはあなたが毬の結婚を反対するからでしょ?だいたいあなたは──」



「そんなこと、分かっとるわいッ!ワシが言いたいのは何で静にだけしか知らされんのかという事じゃ!」



「よりによって、孫の中で一番性格の悪い奴がワシらの事を知っとるんじゃ?」



「こんなに可愛い檸檬ちゃんがいると言うのに!」



お祖母様に向かって、地団駄を踏む勢いでまくし立てるお祖父様はあたしを涙目で見て訴えかけてくる。



あたしはその目が怖くて、思わず目を逸らした。


「れ、檸檬ちゃん……」


「ほら見なさいな?檸檬ちゃんだって呆れているじゃないですか?」



「静くんしか知らないってあなた、おっしゃるけれど、そうなるようにし向けたのは他ならぬあなたじゃないですか。」