「まあ、松宮がどんなにあがこうと檸檬にはもう心に決めた人がいるみたいだけどね。」
なっ!?
「「「な、なにいー!!」」」
母さんの声に、あたしに一斉に視線が集まる。
「れ、檸檬…お、俺は聞いてないぞ………」
カランッ…
床に、フォークを落とした静くん。
手が震えているし……
「檸檬ちゃん…お祖母様には秘密はなしよ?」
「ヒッ……」
威嚇するような視線に、思わず息を飲んだ。
そんな中、お祖父様がため息混じりに呟いた。
「はあ、ケンくんとなら、ワシの傍に檸檬ちゃんをずっと置いていけると思ったから、あんな変態でも仕方ないと見合いのセッティングをしたのに………」
そう言ってうなだれるお祖父様。
母さんの発言で、静かになった部屋にその声はよく響いて……
「あなたッ!!」
「やっぱりお父様……」
「お祖父様。」
「自分から、ばらしてどうするんですか?」
三人の射るような視線&松宮先生の冷ややかな視線に、お祖父様の体がどんどん縮こまっていく。


