団☆乱ラン


「松宮、檸檬に手を出したら、どうなるかわかってるわね?」


お祖母様に続いて母さんの声が響き渡る。


………。


スピーカー越しにどす黒いオーラが伝わる。


「毬さん、僕ってそんなに悪い男じゃないですよ?」


松宮先生はにっこり微笑んであたしを見た。


「「よく言うわ!!」」


母さんとお祖母様の声に部屋の空気が凍りつく。

正確にいうなら、あたしとお祖父様の空気。


目の前の静くんは素知らぬ顔で食事を続けてるし

セバスチャンはずっとニコニコ顔だし…


松宮先生はこの危機的状況を楽しんでいるようで……


強者三人に対してあたしは冷や汗もので…成り行きを黙って見届けるしかない状態。


神様に祈ることは只一つ。


“あたしを巻き込まないで下さい!!”


テーブルの下で手を合わせて祈った。


祈った!


なのに────。