手に持っていたきらびやかな扇子をバッと開いて口元を隠すように持つと 射るような視線を松宮先生に向けた。 「…相変わらず、ご冗談がお好きですね?おば上。」 「…私の檸檬ちゃんにちょっかいを出しておいて、よくものこのことうちの敷居を跨げたものだわ。」 ……こ、怖い。 さ、流石、母さんの親。 “蛙の子は蛙”なんだ。 隣から、漂うドス黒いオーラは 確かに母さんの血を色濃く感じさせて…… 『だ、誰か…助けて下さい……!』 心の中で祈った。