だんだんと息が荒くなる二ノ宮くん。
つられるように、だんだんと怖くなるあたし。
─怖い。かなり怖い。
でも、聞いてしまった。
怖くて怖くて、聞かずにいれなかった。
「……なにが?」って……。
途端に緩まった手で
“うなじ”を撫でられる。
!?ぞぞぞぞぞぞーーーーーーーーーー!?
背筋に寒気が走る。
─ヤバい。かなりヤバい。
「ここ……。」
「へ………」
二ノ宮くんはうなじに触れたまま、そう呟いていて──
「変態いぃーーーーーーーーーーッッ!!!!」
ドカッッッ!!
あたしは渾身の力を込めて突き飛ばした!


