団☆乱ラン




だんだんと息が荒くなる二ノ宮くん。


つられるように、だんだんと怖くなるあたし。


─怖い。かなり怖い。


でも、聞いてしまった。

怖くて怖くて、聞かずにいれなかった。





「……なにが?」って……。



途端に緩まった手で
“うなじ”を撫でられる。



!?ぞぞぞぞぞぞーーーーーーーーーー!?


背筋に寒気が走る。


─ヤバい。かなりヤバい。












「ここ……。」










「へ………」





二ノ宮くんはうなじに触れたまま、そう呟いていて──







「変態いぃーーーーーーーーーーッッ!!!!」





ドカッッッ!!


あたしは渾身の力を込めて突き飛ばした!