団☆乱ラン





「檸檬ちゃんッ!」


駆け寄ってきた二ノ宮くんがあたしの腕を掴んで

強い力で引き寄せる。


!?


引き寄せられて、
そのまま抱き締められた。


「?二ノ宮くん…?」


「……。」


「ねぇ、二ノ宮くん?」

「……檸檬ちゃん。」


首筋に息がかかって
思わず、身を捩(ヨジ)った。


だけど、抱き締める力が強くて
そんなのは無駄に終わる。


「ねぇ…檸檬ちゃん。」

囁くような二ノ宮くんの声。


ドキドキしてくる。















「………舐めても、いい?」







?????



「へ?」

─なんて?


思考回路が目まぐるしく回転する。


だけど分からない。






「あのね、……ハア、」

「………。」


首筋にかかる荒い息。


「……。」


「ハア、ハア……」


「ちょ、二ノ宮くん?」