団☆乱ラン






─わかりません。


いや、わかりたくもない。


全く理解できない世界です。




変態だ。

変態です。この人。


松宮先生はあまりのショックに動けないあたしを少し、腕を緩めて離すと

右手であたしの顎を持ちグッと上に持ち上げた!

!?


顔を寄せてくる松宮先生。


─嘘?


だんだんと近づくその目はあたしの唇を捕らえていて──


─く、唇が、あたしのファーストキス………う、奪われるぅ!!


焦りまくって変な汗が吹き出る。


─ああ…マジピーンチ!!
覚悟を決めたその時、


あたしの唇スレスレで止まった松宮先生の唇は


「僕の、美少女……檸檬。」


うっとりするような甘い声でそう紡いだ。


…………。

「////。」


こんなに大ピンチなのに

松宮先生の声にあたしの心の女の部分は、電撃を受けたような衝撃が走って──


あり得ないことに


うっとりとしてしまった。