「僕ね、かわいい子大好きなんだよね。美少女とか美少年とか……モロ、ストライクゾーンだよ。」
…………。
遠くをうっとりするように見つめる松宮先生。
「だから、コレ見た時失敗したー!って、落ち込んで落ち込んで……」
松宮先生は携帯に写るあたしの制服姿をうっとりとした顔で見つめている。
………。
あたしは一歩、一歩と横へ退いて行く。
─ヤバい。あたしの経験上この人はかなりヤバい人だ。
「だから、カイラはとっても気に入ってるんだよ?カイラはホントに美少年だよ?僕の“アドニス”だよ。」
頬を紅潮させて、どこかへいっちゃってる。
………。


