顔面蒼白。
あたしは体中の体温が一気に下降していくのを感じていた。
「檸檬ちゃん?」
あたしの焦った顔を、覗き込む二ノ宮くんが不思議そうに声をかけてくる。
「…。」
返事をしたいのに、何を言えばいいのかわからなくて……更に俯いてしまった。
「…カイラ。」
「何だよ、マツケン?」
「ちょっと、席外して欲しいんだ。」
!?
松宮先生の言葉に思わず顔を上げた。
「は?何言ってんだよ?そんなの無理に決まって……」
「ごめん!二ノ宮くん!!」
あたしは頭を下げていた。
ちょっと聞かれたくない。いや、かなり聞かれたくない。
あたしの“ごめん!”に露骨にイヤな顔をして俯くと
「……わかった。檸檬ちゃんがそういうなら、………マツケン、ぜってー手を出すなよ?」
「ははは!カイラのお姫様に手は出さないよ。」
ニッコリ笑って二ノ宮くんを見た。
─……目が、笑ってないような…気のせいかな。
「…………。」
「信用出来ないから、廊下で待ってるよ。」
あたしに優しく微笑むと、立ち上がって部屋を出て行った。
バタン……


