「そこでね、いいものを拾ったんだ。」
…………?
「ボタンの髪飾りだよ。」
「えっ?」
驚きで、目が見開いた。
─何、ソレ。
心臓が又、ドキドキし始めた。
動揺していたけど、悟られないようになんとか、声を出した。
聞かずにはいられなかったんだ。
「ど、どこで拾ったんですか?……その、髪飾り。」
「うん?化粧室の前だけど?」
ニヤリと笑う松宮先生。
…………。
「フロントに届けたらね─クスッ…。」
………。
「『須具利檸檬様のですよね?ソレ。』って、フロントの奥からさ小声で話すの─聞こえちゃったんだよね。」
「……。」
心臓が、ドドドドドド……いいだした。
嫌な空気が部屋いっぱいに流れ出したその時─
バンッッ!!!!
!!!?
進路指導室のドアが勢いよく開いた!


