団☆乱ラン



「ね?檸檬ちゃん?」


…………。

─檸檬ちゃん?って……。


「須具利です。」


思わす、言い返していた。

あまりに馴れ馴れしい態度にカチンとくる。


なんなのいったい?

益々怪訝な顔で見つめるあたしに向かって、松宮先生は余裕しゃくしゃくな態度でクスリと笑うと


「檸檬ちゃん?─そんなに緊張しなくて大丈夫だよ。取って食べたりしないよ?」


…………。

─そういう事いうから、余計に怪しいんですっ!

松宮先生はあたしの心の声には全く気づいていなくて、どんどんマイペースに話を進めていく。


…………。


「さぁ、自己紹介はまた今度にしようかなぁ?─さてと─じゃ、本題へ入ろうか?」


松宮先生はそういうとあたしの顔をまじまじと見つめてきた。


「須具利檸檬ちゃん?……僕ね、この間あるホテルでさ、お見合いをしたんだ。……けどさ。」


………。


「…ドタキャンされたんだよね。」


…………。


─は?何を言ってるの?何が言いたいんだ?─慰めてほしいとか?……?

マジ、訳わかんない。



でも、“ホテルでお見合い”のフレーズで隆兄のお見合いを思い出して、あたはドキッとしていた。