「あの…要件は何ですか?」
あたしは早く帰りたくて、急かすようにそう言った。
「ああ…ま、そこに座ってよ。」
………。
前のソファーに座るように促されてあたしは素直に座った。
とにかく、要件をサッサと聞いて早く帰りたかった。
あたしの思考は、今日の夕飯のメニューを考えるコトに向かい始めていたから。
なのに───。
「えっと、じゃあ先ずは自己紹介から……」
へ?
─なんで?ソコカラ?
って言うか、それって必要なの?
唖然とするあたしを余所にキレイな人は自己紹介を始めた。
─いったいなんなの?
メニュー