スゴくキレイな人なんだけど……見かけない顔だった。
コレだけキレイなら、目立つ筈なのにあたしは見かけた事が無くて……。
ぼんやり見下ろしていたら
「……あ、ああ、もう来たの?」
…………。
─すぐにって言ってたのに?!呼び出しておいて、その一言はなに?
“アドニス”事件で疲れ切っていたあたしは怒る気さえすぐ失せていって、ため息が漏れた。
「あの……。」
「ん?……あ、ふぁぁ〜……」
…………。
キレイな人は欠伸をしながら、大きく伸びをして、あたしを見ると優しく笑った。
!?
思わず、顔が赤くなった。
─マコトさんといい勝負するかも知れない。
マコトさんは女だけど……男でコレだけ美があるって……神様も罪作りだ。
真っ赤になりながら、そんなの考えていたら
「須具利檸檬ちゃん?」
って、“ちゃん”付けで呼ばれて驚いた反面、なんか凄く疲れてきて
─あー、早く帰りたい。
とそればっかり頭に浮かんだ。


