「この度は、お日柄もよく………云々………。」
「「……………。」」
「私のような未熟者ですが、精一杯努めさせて頂きます!」
「「……………。」」
司会者さんの挨拶に母さんは満足げに頷いている。
「あー!もう、想像していた通りだわ!“合コン”って、こんな感じなのねぇ──。」
「えっ?」
「は?」
「えっ?あれ?母さん?お見合いじゃ?なかったっけ?」
「“合コン”って、一度見てみたかったのよね!リアルタイムで!」
「は?母さん?何言ってんだよ?」
「あたしたちの、若い頃は“合コン”なんて無かったものねぇ…」
頬に手を当てて、うっとりとした表情でセレブ嬢たちを見回す母さん。
─全く、聞いてないし………。
合コンって……。
だいたい、
一対三十の合コンなんて聞いたこと無いし………。
母さんのむちゃくちゃな発想には、ついていけない──。
ついていけないのに、黙って従うしかない、隆兄とあたし。
…鬼には逆らえません。


