君が何気なく話した、
あの子との記憶。


あたしは聞き流すことなんて出来なかった


あたしの知らない君が
そこには居て
あたしの知らない時間を
笑いながら過ごしてた


ねぇ君に出会う前のこと
君の知らないあたし
もう思い出せなくなったよ
ねぇ君は
あたしに出会う前のこと
まだ思い出せてしまうの


確かに隣にいて
同じものを見て
同じ時間を共有する
確かにここにいるのに
君と一緒にいるのに
あたしは上の空


君の中の
あの子は
いつ居なくなりますか
いつになったら
あたしは
あの子を越せますか


答えなんて
聞きたくないけれど