隆起くんと亜衣が来たのかと思って、強く目を瞑った。
だけどそれは意外な人で……
「あれ?鈴丘?」
「…森永くん」
そこに居たのは森永くんだ。
あたしがいじめにあった時に、話しかけてくれた男友達…
隆起くんが一回あたしと森永くんの仲を疑ったんだよね。
森永くんはあたしを見ながら不思議に笑っている。
「誰かと思った…俺一人で教室いるの不気味で嫌いなんだ」
ホッとする森永くんに、あたしは首を傾げる。
「だってさぁ、俺オカルトとか結構信じるんだけど…嫌、マニアじゃないけどね?」
必死で誤解を解く森永くんに、あたしは笑みを浮かばせた。
お化けとか信じる人なんだ…意外だなぁ。
それから続々とクラスメイトが入って来て、森永くんは男友達の方へと行ってしまった。
