亜衣は昨日のように訴えてるけど、どうも隆起くんは乗り気じゃない。
海斗くんは別に嫌そうでもないのに…どうして?
ただ一人嫌がる隆起くんが子供っぽくて駄々をこねる。
「じゃぁ理由聞かせてよ!」
亜衣が理由を求めると、隆起くんは呆れたように叫んだ。
「俺はデートとか嫌いなんだよっ!!!」
…え?
耳がキーンと痛く感じる。
亜衣も呆然とさっきまで言い合っていた口が止まった。
……隆起くんはデートが嫌いなの?
って事は、あたしと遊ぶのも拒んでるって事?
だから嫌がってたの?…
「ご、ごめんっ!つい叫んでしまっ…」
「……分かったよ」
