キミと青空の下で






下駄箱で亜衣が宣言したように叫んだ。




あたしの隣には隆起くんがいて…




「頑張ってね!!応援するからっ!」




「任してよ♪それでWデートしよっ!」




あたしと亜衣は抱きついて約束をする。




…応援するよ、亜衣なら絶対付き合える。




あれだけ海斗くんに本気だったんだもんね…




「はぁ?誰が弟とWデートしなきゃならねーんだよ。俺はWデートだけは反対!!」




突然めんどくさそうに断固拒否する隆起くん。




亜衣は『え~~』と訴えるけど、隆起くんの考えは変わらないみたいだった。




その気持ちは分かる気がする…




でもWデートは楽しそうだなぁ~。




「では、海斗くんの元へ行って来ます!」




亜衣はそう言い残すと、敬礼をして走ってどこかへ消えてしまった。