~実見~
「え?葵が休み・・・ですか?」
朝のHRが終わった後。
あたしは先生に呼び止められた。
「ええ、熱らしいわ。
藤咲さんのお家、両親が共働きで忙しいみたいなの。
雪下さん、あとでお見舞いに行ってくれる?」
熱・・・??
「はい・・・」
葵がいないのに、あたし1人でいじめに立ち向かえって言うの?
無理でしょそんなの・・・
「雪下実見さん」
あたしは誰かに名前を呼ばれた。
「はい・・・?」
振り返ると、超美少女・・・
お人形さんみたいな女の子が立っていた。
「あなた・・・いじめられてるって聞いたけど」
「あ・・・はい」
うわ・・・こんなに噂広がってるなんて・・・。
「あ、私は伊東眞麻(いとう・まあさ)。
一応、雪下さんと同じクラス。
まあさって呼んで」
「えっと・・・雪下実見です。
実見って呼んでください!」
「敬語とかつかわなくていーよ。
仲良くしよーね」
「あ・・・ありがとう・・・
まあさ・・・ちゃん」
あたしはまあさちゃんと友達になった。
「じゃあ今日は分数の掛け算と割り算の勉強をしまーす。
まだ説明してないけど・・・やり方わかる子いる~?」
先生の問いかけに、クラスはしーんとした。
誰もわかんないの?ってあたしもわかんないけど。
てか日芽花とかわかると思うんだけどな・・・。
「はいはーい!先生、実見がわかるってー!」
「え!?」
ぁ、あたし!?
あたしそんなこと言ってな・・・
「雪下さんわかるの?
じゃあこの問題解いてみて!」
「え、ぇぇ・・・あ・・・はい・・・」
黒板の前に出ると、日芽花たちはクスクス笑ってた。
てかぁ、こんな問題わかんないよ!
・・・どうしよう。
「先生!」
その場で声を出したのは・・・まあさちゃん。
「あら?どうしたの伊東さん」
「私この問題わかります!
だから、雪下さんじゃなく私に解かせてもらえませんか?」
ま、まあさちゃん・・?
まあさちゃんが頭いいってことは知ってる。
でもまさか・・・助けてくれるなんて・・・。
「え?葵が休み・・・ですか?」
朝のHRが終わった後。
あたしは先生に呼び止められた。
「ええ、熱らしいわ。
藤咲さんのお家、両親が共働きで忙しいみたいなの。
雪下さん、あとでお見舞いに行ってくれる?」
熱・・・??
「はい・・・」
葵がいないのに、あたし1人でいじめに立ち向かえって言うの?
無理でしょそんなの・・・
「雪下実見さん」
あたしは誰かに名前を呼ばれた。
「はい・・・?」
振り返ると、超美少女・・・
お人形さんみたいな女の子が立っていた。
「あなた・・・いじめられてるって聞いたけど」
「あ・・・はい」
うわ・・・こんなに噂広がってるなんて・・・。
「あ、私は伊東眞麻(いとう・まあさ)。
一応、雪下さんと同じクラス。
まあさって呼んで」
「えっと・・・雪下実見です。
実見って呼んでください!」
「敬語とかつかわなくていーよ。
仲良くしよーね」
「あ・・・ありがとう・・・
まあさ・・・ちゃん」
あたしはまあさちゃんと友達になった。
「じゃあ今日は分数の掛け算と割り算の勉強をしまーす。
まだ説明してないけど・・・やり方わかる子いる~?」
先生の問いかけに、クラスはしーんとした。
誰もわかんないの?ってあたしもわかんないけど。
てか日芽花とかわかると思うんだけどな・・・。
「はいはーい!先生、実見がわかるってー!」
「え!?」
ぁ、あたし!?
あたしそんなこと言ってな・・・
「雪下さんわかるの?
じゃあこの問題解いてみて!」
「え、ぇぇ・・・あ・・・はい・・・」
黒板の前に出ると、日芽花たちはクスクス笑ってた。
てかぁ、こんな問題わかんないよ!
・・・どうしよう。
「先生!」
その場で声を出したのは・・・まあさちゃん。
「あら?どうしたの伊東さん」
「私この問題わかります!
だから、雪下さんじゃなく私に解かせてもらえませんか?」
ま、まあさちゃん・・?
まあさちゃんが頭いいってことは知ってる。
でもまさか・・・助けてくれるなんて・・・。


