~実見~

「実~見♪おはよっ」
!! まあさちゃ・・・
「あのっまあさちゃ――――――」
日芽花たちがあたしを見てる・・・。
・・・なんで・・・
まあさちゃんを・・・?
あたしは、決心した。
無視しなきゃ―――――――――
嫌。
まあさちゃんを無視するなんて。
でもしかたない・・・。

無視

無視

無視

しなきゃ――――――――――

あたしはまあさちゃんを無視した。
「・・・ま・・・み?」
まあさちゃんはびっくりしてる。
それも無理ない。
「実見?どうしたの?
何かあったの?」
・・・っ
「さわんないでよ!!」
あたしはまあさちゃんの手を振り払った。
「なっ・・・」
「・・・もう、まあさちゃんとは一緒にいられない。
ごめん」
「実見なんでっ」
「行こ実見♥」
まあさちゃんがあたしに“なんで”って聞こうとしたら・・・
日芽花たちが入ってきて。
まあさちゃんの言葉を遮った。
「実見なかなかの演技だったわ。
これからもその調子でよろしくね」
「うん・・・」
日芽花にほめられても嬉しくない。
だってあたし、日芽花にほめられるよりもまあさちゃんと一緒にいられる方が嬉しいよ・・・