~実見~

あたしは今日もいつもどおり学校に行った。
ガラッ・・・
ドアを開け、いつもどおりみんなあたしを無視・・・
って思ったのに。
「おっはよぉ実見♥
宿題やってきたぁ??」
「えっ・・・莉桜・・・だよね??」
あたしと仲良くしてくれる莉桜。
「実~見♪ちょい相談があるの~」
月子もあたしに相談なんて・・・。
「おっはよ実見!
今日の音楽さー席隣に座んない?」
「ひ・・・日芽花まで・・・」
なぜかみんな今日はあたしに馴れ馴れしい。
・・・あきらかにこれは何かある。
ガラッ
! まあさちゃんだ。
「まあさちゃ―――――――――」
まあさちゃんの所へ行こうとしたあたしの服の裾を日芽花が引っ張った。
「ひっ日芽花!服のびちゃう―――」
「実見?1つ約束して」
・・・え・・・・・?
「これからは・・・実見と仲良くしていこうと思ってるの」
「えっ・・・」
ほんとに?
仲良くしてくれるの・・・?
「ただし、これからは伊東眞麻を無視するのよ」

「話しかけられてもシカト。
わかった??」
ええ
「でもなんでまあさちゃんを―――」
「わかった!?」
「・・・はい」
そんな・・・

まあさちゃんはあたしを救ってくれた

いじめに苦しむあたしを

こんなにも汚れてるあたしを―――――・・・

そんな尊いまあさちゃんを・・・

あたしと同じ目にあわせるっていうの・・・?