彼女はどこにでもいるような、ごく普通の少女だった。




勉強に料理、大抵のことは人並み以上にできて、美人で我が道を行くような私とはまったく正反対の、私の親友。





そんな柚姫(ユキ)が“一度殺されていた”と知ったのは、高校2年の夏だった─