泣かせたのは悪いのわかってるけどさ。




「中原さん、いいですよ。
沙緒には私達から言っておきますから。
気にしないでください。
それに浅見さんは、会わない方がいいですよ。」




笑いながら、美香という子は言う。




「そういうわけにはいかないよ。
また謝りに生かすから。」




直哉は勝手なこと言ってるけど、俺はいかねぇよ。





「なんか、翔のせいでぶちこわしなっちゃってごめんね。
そろそろ、お開きにしようか?」




直哉の一言で、その場ではお開きになった。




意気投合していた河合と泉はその後にも飲みに行ったらしいが、俺はそんな気にもならなくて、家に帰って行った。




直哉と美香っていう女も別々に別れた。




彼女はアイツのところに行くんだろう。




俺は絶対、謝らねぇぞ。




そう思いながら眠りについたのだった。




.