ときどき窓の外をぼんやりと眺める。

うっすらとガラスに映る自分を通り越して静かな校庭を眺める。

考えるのがいやになる。

出した答えは不正解になることが多い。

いつからそうなってしまったかは覚えていない。

見えない風が踊っているであろう校庭を眺める。

この季節の花壇は単色で、桜の木の枝がやたら絡まって見える。


ときどきいっそのことからっぽになれたら、とぼんやり想う。