マフラーをくるくるに巻いて。

頭をぐるぐるに回して

関数の問題の解き方を考える。ふりをする。


ほんとは答えなんて出す気はない。


黙ってれば誰かが進んで黒板に答えを出してくれるから、それを待ってればいい。

それで授業は進んでいく。

ただ考えてるふりをしないと、あの紫のジャージに目をつけられる、もしかしたら注意を受ける。

だから机の上のノートとにらめっこを続ける。

負けるはずがない。

勝負にもなってない。