「違うよ。あやまんないで。こっちが逆に恥ずかしいし・・・」 「あ、ごめん・・・・けど、弁護士、ってなんか・・・恭二っぽいね」 「・・・・俺っぽい?」 「うん。なんか・・・・ごめん、よくわかんないけど」 今、あたし・・・すげー適当人間に思われてない?・・・ 「俺っぽい・・・・」 「あ・・・・そんなに考えないで、あたしが勝手にそう思ってだけだから」 恭二はふーっと息を吐いてからいったん目を伏せてハンドルに体をもたせかけた。