朝の教室。
すがすがしいまでに爽やかなその空間の中で、あたしは親友のエミにとりついた。
「おはよ~、エミ」
「おはよ~・・・・、ってなんかテンション高くね?」
「アハハ・・・そうかな~?いつものとおりだよ?」
笑って見せると、エミは肩をすくめて席に座った。
「ね、エミ。この前の話、どうなった?」
「この前の?」
「あ、覚えてないの?この前の・・・」
エミに頼んだ話。
忘れたのかなぁ・・・・。
エミの彼氏の友達との、人生お初のコンパの話・・・。
多分、しゅんとなったあたしの顔を見て、エミはカバンからノートを取り出しながらなんてことなさそうにつぶやいた。
「覚えてるよ。今日、でもいい?」
「えっ、ホント!?」
飛び跳ねたあたしを見て、もう一度エミはあきれたように笑った。

