おまつりBoyと夢みるGirl


「嬉しかったよ。昨日、送ってくれたこと。恭二、って呼んでいいよ、って笑ってくれたこと・・・・今日も・・・」



これを言ったら恥ずかしいとか、そんなの関係ない。



伝えたいことに恥ずかしいことなんて、ない。



そんなの、考えるほど、あたしは「オトナ」じゃ、ないんだ。



「今日も・・・・一緒にいれるなんて、夢みたい、って思ってる。嬉しくてすごく・・・・」


「まつりちゃん」



布がすれた音がしたと思った途端、あたしの心臓がマックスになって・・・・



「恭二・・・・」



目の前に見えるのはさっきまで見えてた夜景。


けど、その前に恭二の耳と肩が見える。



あたし・・・・



抱きしめられてる。