「こんなの・・・いきなり言われても困るよね。ホント・・・ごめん」 その恭二の顔、困ってる。 そして、悲しそう・・・・。 「違うっ」 離れかけた恭二の腕を思わずつかんであたしは叫んだ。 「え?」 「違うの!違うから・・・・」 「まつりちゃん・・・」 「あたしも・・・・あたしも、恭二がかっこいい、って思ったよ。コンパなんて初めてで、すごく緊張してたのに・・・恭二が声をかけてくれてすごくほっとしたよ」 頭の中に、昨日の恭二の優しい笑顔が思い出された。