「初めは・・・・元気な女子高生だな、ってしか思わなかった」
「は・・・はい・・・・」
恭二の言葉に一気に気持ちは急降下。
やっぱりはしゃぎすぎてたか・・・。
「けど、元気なだけ。にぎやかなだけの女の子じゃないって、わかったから」
「え?」
目を丸めたあたしの前で恭二はもう一度座席に深く腰をかけなおした。
「まつりちゃんってさ・・・・気づいてないのかもしれないけど、所作、というか動作がキレイだよね」
「・・・・?」
今まで言われたことのない言葉に、どう反応していいのかわからず、あたしはただ首をかしげるしかなかった。
「いい、って言ってんのに、一生懸命俺に敬語使っちゃったりさ」
「あ・・・・」
てか、それは緊張の表れなんですが・・・・。

