目の前にキラキラした光の粒が広がる。 「すごー・・・」 「ここ。まつりちゃんと来たかったんだ」 エンジンを切り、サイドブレーキを引きながら恭二がつぶやいた。 すごい 「すごい、すごい。こんな夜景見たの、初めてだよ」 もちろん、こんなところがあるなんて今まで知らなかった。 思わず顔がほろこぶ。 そんなあたしを見て、恭二は嬉しそうに笑った。 「やっぱり」 「え?」