ちょうど、信号が赤く変わる。



車がゆっくり停まると、前を向いたまま、恭二が息を長く吐いた。



「・・・・俺も焦った・・・」



「え?」



まさかの、告白シーンに?


高校生の?


まさか。



思いっきりハテナだらけのあたしの頭の中を見透かすように、恭二はくすっ、と笑ってからあたしをみてにこっ、と笑って見せた。


「カレシだったらどうしよう、って」