だから、



「ジョーくん、まつり。風邪ひくぞ」



パパの声に



「まつり、行こう」



って当たり前のようにつながれた手に、彼の顔を見上げた瞬間。



一瞬。



ホントに一瞬落とされたジョーの唇は、少し冷たくて、でもすぐに温かくて



なぜか急に泣きたくなった。



ジョーは何も言わないけど、



どちらからともなく見上げた夜の空に、思ったんだ。



カミサマありがとう。



ん~・・・この際、サンタさんでも日本のカミサマでもいいの。



なんでもいいの。



こんな気持ちを教えてくれてありがとう。



大好きな人と一緒にいられる。そして大好きな人が自分のことを好きでいてくれる、ってことがこんなに嬉しいことだったなんて、



これは絶対イチバンサイコーの贈り物だよ。