「……ずーっと思ってた・・・てか、願ってた。俺・・・やっぱり祭りが好きで、お前ん家の仕事が好きで。おっちゃんやおばちゃんが好きで・・・」
そうして・・・彼の視線が優しくあたしをとらえた。
なんでかな。
もう、泣きそうだよ。
また・・・泣きそうだよ。
「……んで……おまえ。……まつりが好きだよ。誰よりも、何よりも・・・。お前がそばにいて欲しい。・・・それが俺の一番の夢、だったんだ」
「・・・・っ」
私も、って言いかけた言葉は、やわらかくあたたかい感触にふさがれて途切れた。
ジョー・・・・好き。
何度でも伝えたい。
やっと気づいたこの気持ちを。
ようやく伝えられるこの想いを。

